安田秀一

とにかく、この瞬間が僕の「人生No.1の瞬間」なのである。他人の評価や残した実績、ビッグゲームでのスーパープレーなんかではなく、「グランドのゴミ」から「はい上がった」ことが自分で確認できたこの瞬間が、もっとも「嬉しい瞬間」であった。つまり、他人の評価などより、自分で勝ち取った「自分だけの証明書」を手に入れたことの方がよっぽど嬉しかった訳だ…